聞診とは?〜東洋医学の診断法〜

聞診とは、東洋医学の診察法の一つで、聴覚と嗅覚によって患者の身体内部の状態を観察する方法です。西洋医学における聴診に相当しますが、東洋医学では、患者の発する声や咳、呼吸音、腸の蠕動音などの音や、口臭や体臭などの匂いを総合的に判断します。

聞診では、以下のような項目を診ていきます。

  • 声:声の大きさや高さ、音質、声量などの変化は、内臓の状態や病気の性質を反映するとされています。
  • 咳:咳の音や頻度、痰の性質などの変化は、肺や気管支の状態を反映するとされています。
  • 呼吸音:呼吸音の大きさや音質、音の変化などの変化は、肺や気管支の状態を反映するとされています。
  • 腸の蠕動音:腸の蠕動音の大きさや音質、音の変化などの変化は、消化器系の状態を反映するとされています。
  • 口臭:口臭の強さや臭いの種類などの変化は、消化器系や内分泌系の状態を反映するとされています。
  • 体臭:体臭の強さや臭いの種類などの変化は、内分泌系や精神状態を反映するとされています。

聞診は、望診や問診とともに、東洋医学の診察法の中で最も重要な診察法の一つです。聞診によって、患者の身体内部の状態を正確に把握することで、適切な治療方針を立てることができます。

具体的な聞診の方法としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 患者に話してもらったり、咳をしてもらったりしながら、声や咳の音を聴く。
  • 患者の背中や胸に聴診器をあてながら、呼吸音を聴く。
  • 患者の腹部に聴診器をあてながら、腸の蠕動音を聴く。
  • 患者の口臭や体臭を嗅ぐ。

聞診は、東洋医学の診察法の中でも、特に奥が深い診察法の一つです。
聞診のよって、患者の身体内部の状態をより正確に把握できるようになり、より効果的な治療を行うことができるようになります。

それでは今回はこの辺で。

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